光学研究所の取扱商品

商品案内 > 消臭関連バイオ製剤

消臭関連バイオ製剤

土壌菌の有機分解能力を利用した洗浄剤や消臭剤

自然環境への配慮から、天然の微生物や酵素の自浄作用を活用したバイオ製品です。

●近代消臭の提言
近年、産業廃棄物やし尿廃棄についてその社会的問題の大きさからとかく厳しい対応と処置がもとめられている。こうしたなか、自然環境への配慮から天然の微生物や酵素の自浄作用を活用したバイオ製品の需要が高まっている。
ここでいうバイオ製品とは、納豆菌などの仲間である土壌菌の有機分解能力を利用した洗浄剤や消臭剤のことである。
バイオ製品が注目を浴びている背景にはバイオ先進国であるアメリカやヨーロッパ市場の影響が考えられる。
特にアメリカ国内では、バイオ製品のメーカーは100社を超えるといわれている。各メーカーが技術を競い合う中でバイオ製品の市場はすでに成熟市場であり、環境問題を考えるうえで切り離せないものである。

bisei

活性を繰り返す微生物(電子顕微鏡にて)

1.微生物とは

1−1人間とのかかわり
昔から人間と微生物は共存関係にある。酒、味噌、納豆などの発酵食品などは微生物を応用した代表的ものである。
環境問題に関しては、日本でも最も資源環境に負担のない方法として、昭和初期から現在まで下水処理(活性汚泥法等)や土壌改良などに応用されてきた。

sake

酒も微生物を利用した代表的なもの

1−2米国のバイオ技術
日本でバイオ商品が注目を浴びるきっかけとなったのが、平成9年の日本海重油流出事故である。
タンカーから流出した重油処理にアメリカのバイオ製品が使用されたことが各メディアで報道され大きな反響を呼んだ。これ以後日本においても急速にアメリカのバイオ製品が注目されるようになる。

2.微生物の効能

2−1微生物とは
使用されている微生物は納豆菌に代表されるBacillus属をはじめとした安全で有用な微生物が目的別に選抜され配合されている。
汚れ(有機物)は微生物にとって栄養源であり、水と酸素(一部は酸素のない状態でも活性)と栄養源が存在する限り、どんどん増殖して汚れを分解する。ただ微生物は生き物であるため、適切な環境での使用が望ましい。

特徴

■水と栄養分がある限り、どんどん増殖し、早いものだと15分から20分に一度細胞分裂を繰り返す

yoibakuteria

■30℃〜40℃でもっとも活性する(約5℃〜60℃が活性可能範)

tekion

■カビや大腸菌などの雑菌の増殖を抑える効果がある

【防カビテスト】

kabi

【除菌テスト】

tesuto

■天然の土壌菌を使用しているため、安全性が高い。安全性の高さは、米国のみならず日本の第三者検査機関でも証明されている

製品中の主な微生物

・Bacillus Licheniformis
【分泌酵素】プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ
非病原性菌で医薬品などの酵素の生成に利用される。また強力な脱窒作用を持ち、し尿処理でも利用される。

・Bacillus pumilus
【分泌酵素】プロテアーゼ、リパーゼ、キシラナーゼ
非病原性菌で環境変化に大変強い菌である。
生命力の強さは放射線滅菌の指標菌に指定されている事で分かる。
また身近なところでは、在来式醤油製造の際、発酵過程で豆の内部でこの菌の繁殖が確認される。

2−2微生物の有機分解メカニズム
微生物は有機物(汚れや臭いの原因となるもの)を酵素を分泌し、栄養源として体内に取り込むことにより、自然環境に負荷のない水と二酸化炭素に変えていく。

【有機分解メカニズム(イメージ図)】

bunkai

ステップ1

微生物が有機分解酵素を作り出す

ステップ2

有機分解酵素の触媒作用により、有機廃棄物を液体化

ステップ3

微生物がその液体を消化

ステップ4

微生物が細胞分裂により増殖する

ステップ5

増殖した微生物が消化を繰り返す

ステップ6

最終的な副産物は環境的にも安全な水(h1O)と二酸化炭素(CO2)

2−3洗浄効果
化学薬品に変わる洗浄方法として、微生物製品が注目されている。微生物は増殖を繰り返す事で汚れ(有機物)を水と二酸化炭素に分解していくという効果の持続性と自然の自浄作用を活用した製品のため、自然環境に負担をかけず、使用者や資材に安全であるというのが最大の理由である。 また継続使用により、洗浄面にバイオフィルム(微生物膜)が形成され、汚れが付きにくくなる効果もある。 以前は即効性に劣るという問題点もあったが、近年より活性の速い微生物を採用したり、生分解性の界面活性剤との組み合わせたりする事で、即効性と持続性の両方を備え持った製品が登場している。

2−4消臭効果
多くの人が悪臭と感じるのは食品の腐敗臭、人間や家畜のし尿臭などがある。
代表的な悪臭はアンモニア(トイレの臭い)トリメチルアミン(腐った魚の臭い)硫化水素(腐った卵の臭い)メチルメルカプタン(腐った玉ねぎの臭い)などであり、これらの複合臭が不快な臭いとなって問題を引き起こす。
従来の消臭剤はマスキング、中和、吸着など方式が多く、臭いの成分を分解できず十分な効果が得られないケースがあったが、微生物はこうした有機的な悪臭やその原因となる有機物そのものを分解していく事ですばらしい消臭効果を発揮する。
また大腸菌や緑膿菌といった悪臭の原因である腐敗菌を持続的に抑制する効果も確認されているため、腐敗菌の除菌としての用途もある。

【微生物による悪臭分解(イメージ図)】

biseibutuimage

微生物は悪臭をとらえ分解

3.総評

経済の発展と私たちの生活レベルが向上していく一方、それと引き換えに環境汚染はますます深刻な問題へと進んでいる。私たちの生活は自然環境のうえに成り立ち、自然環境を保全する事が、私たちの生活を守る事にもつながる。
従来の消臭に関する問題解決方法も化学薬品が主流であった。
化学薬品は即効性があるが、一時的な処理だけですぐ悪臭が発生したり、またマスキングの香料が悪臭と混ざり合ってさらにいやな臭いを引き起こす原因となったりと完全な問題解決方法ではなかった。
消臭の問題も微生物という自然本来の自浄能力を活用し、消臭効果を安定持続させ、環境を保全していく事が最も理想的な方法であると考える。


消臭関連バイオ製品のご案内

■トイレ洗浄と防臭製剤
便器類を洗浄することによりバクテリアの作用により、微生物膜が形成され黄ばみと悪臭の原因となる有機廃棄物を分解する。
またバクテリアが排水パイプを流れることでパイプ内の汚れ分解を期待できる。
荷姿:20L

●使用例

benki

■生ゴミ・腐敗臭、アンモニア臭消臭製剤

バクテリア主成分の消臭製剤。
持続性に優れ、腐敗臭に対し特に高い効果を発揮する。(ただし空気中の消臭には使えない。)
腐敗臭の原因である有機物をバクテリアが完全に分解していくことにより臭いの元から絶つことが出来る。
荷姿:20L

anmonia

■空間消臭用酵素製剤(無香タイプ)

タバコやペット、生活臭に効果的(部屋厨房トイレの空間消臭)。
天然酵素主成分のため効果が持続し、界面活性剤等使用しておらず安全性が高い。
☆マウスによる経口毒性試験済み
☆ヒメダカによる急性毒性試験済み
☆厚生労働省飲料水検査(食品衛生法26項目)適合
26項目とは…一般細菌数、大腸菌群、カドミウム、水銀、鉛、ヒ素、六価クロム、シアン、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素、フッ素、有機リン、亜鉛、鉄、銅、マンガン、塩素イオン、カルシウム・マグネシウム、蒸発残留物、陰イオン界面活性剤、フェノール類、有機物(過マンガン酸カリウム消費量)PH値、味、臭気、色度、濁度。以上すべて基準をクリア。
荷姿:20L

tabaco tabacohyou anmoniasiken

↑topに戻る

Home

会社案内

商品案内


商品のお問い合せ先 info@kougaku-lab.co.jp

株式会社光学研究所 〒601-8126 京都市南区上鳥羽南花名町16-1
TEL.075-661-3606/FAX.075-661-3607
Copy Right Kougaku-lab Co.,Ltd. Since 2010