製品情報

銀イオンマスターバッチ

抗菌活性の高い銀系抗菌剤を20%添加した
プラスチック用マスターバッチです。

銀イオンマスターバッチMB-20は、株式会社光学研究所が取り扱う抗菌剤マスターバッチです。抗菌活性の高い銀系抗菌剤を20%添加しており、細菌に対しては0.25%以上の添加率で抗菌力を発揮します。以下は旧製品資料に基づく製品情報です。

特徴・性状

抗菌活性の高い銀系抗菌剤を20%添加したマスターバッチです。細菌に対しては0.25%以上の添加率で抗菌力を発揮します。カラーバッチを利用して着色した家電製品や食品関連の樹脂にも実績があります。

使用している抗菌剤は、ナノシルバーのような金属銀ではなく、限りなく銀イオンの状態に近い状態で銀を含有しています。これにより、銀イオンの効果が効率よく発揮される為抗菌剤の添加率を抑えることが可能です。樹脂にとっては異物である抗菌剤の添加率を抑えられることで、樹脂そのものの物性に対する変化を抑えることが可能です。銀系抗菌剤を添加した樹脂は日光暴露などの感光により黄化などの変色が発生する場合があります。当製品では銀の過剰使用を抑えられる為、黄化などが発生しにくくなっています。
分散性、再現性を高める為、実使用の際は、0.5%添加での使用をお勧めいたします。

性状:白色ペレット

試験項目 Ag+イオン MB-20 検査方法
かさ比重 0.56 昭和52年11月4日環整第95号に準拠
pH※ 8.6 JIS K0102準拠

※1%懸濁液(1wt%、25℃、1hour)
試験機関:(社)京都微生物研究所

光学・力学・電気特性(PPでの特性)

試験項目 単位 0%添加PP樹脂 0.25%添加PP樹脂
全光線透過率(n=3) % 87.1 83.8
拡散透過率 % 76.9 75.2
平行光線透過率 % 10.2 8.8
色差(n=3) ∠Eab* 5.1(0%添加と0.25%添加PP樹脂プレートの差)
引張試験(強さ)(n=3) MPa 35.1 34.0
引張試験(伸び)(n=3) % 590 590
曲げ試験(強さ)(n=3) MPa 45.5 47.5
曲げ試験(弾性率)(n=3) MPa 1410 1410
アイゾット衝撃値(n=3) kJ/m² 3.2 3.5
絶縁抵抗(n=2) Ω 2.2×10¹³ 3.4×10¹³

0%添加PP樹脂と0.25%添加PP樹脂の比較データです。
試験機関:(財)化学技術戦略推進機構 高分子試験・評価センター

試験条件

抗菌性能(JIS Z2801)

Ag+ イオン MB-20に使用している抗菌剤と同じ抗菌剤を用いたPPマスターバッチによる試験結果が以下の通りです。(以下全ての試験でPPマスターバッチを使用)添加率を上げることで安定した効果が得られます。

A. Ag+イオン MB-20 0.15%添加相当PP樹脂プレート

試験菌株 試験片(50mm×50mm) 開始時 24時間後
大腸菌 0.15%添加PP樹脂プレート 1.3×10⁵ 1.2×10⁴
0%添加PP樹脂プレート 1.3×10⁵ 1.1×10⁷
対照(PEフィルム) 1.3×10⁵ 1.6×10⁷
黄色ブドウ球菌 0.15%添加PP樹脂プレート 1.7×10⁵ <10
0%添加PP樹脂プレート 1.7×10⁵ 1.1×10⁵
対照(PEフィルム) 1.7×10⁵ 1.1×10⁵

抗菌活性値:大腸菌 2.96/黄色ブドウ球菌 5.04

B. Ag+イオン MB-20 0.25%添加相当PP樹脂プレート

試験菌株 試験片(50mm×50mm) 開始時 24時間後
大腸菌 0.25%添加PP樹脂プレート 1.0×10⁵ <10
0%添加PP樹脂プレート 1.9×10⁵ 2.8×10⁵
対照(PEフィルム) 1.9×10⁵ 1.6×10⁵
黄色ブドウ球菌 0.25%添加PP樹脂プレート 1.0×10⁵ <10
0%添加PP樹脂プレート 2.9×10⁵ 1.3×10⁵
対照(PEフィルム) 2.9×10⁵ 1.6×10⁵

試験菌株:大腸菌 Escherichia coli NBRC3972/黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureus NBRC 12732
抗菌活性値:大腸菌 5.20/黄色ブドウ球菌 5.20
試験機関:(社)京都微生物研究所

耐水性(持続性試験)

試験菌株 試験片(50mm×50mm) 開始時 24時間後
大腸菌 0.25%添加PP樹脂プレート 1.7×10⁵ 10
0%添加PP樹脂プレート 1.7×10⁵ 3.1×10⁵
黄色ブドウ球菌 0.25%添加PP樹脂プレート 1.7×10⁵ <10
0%添加PP樹脂プレート 1.7×10⁵ 3.8×10⁴

水との接触環境においても抗菌性能を発揮します。水洗いされる用途では、耐水性区分1とされております。下記試験では
耐水処理:区分2(抗菌製品技術協議会持続性基準)
抗菌活性値:大腸菌 4.4/黄色ブドウ球菌 3.5
試験機関:(財)日本紡績検査協会

抗菌製品技術協議会 耐水性区分表

区分 水温(℃) 浸漬時間(Hr) 適用範囲
0 実施せず 水に触れることがない製品
1 常温 16 水が触れることが少ない製品(水がかかる程度)
2 50±5 16 水をためたり、水の中で使用する製品
3 90±5 16 温水をためたり、温水の中で使用する製品

耐光性(持続性試験)

試験菌 試験片(50mm×50mm) 開始時 24時間後
大腸菌 0.25%添加PP樹脂プレート 1.9×10⁵ <10
0%添加PP樹脂プレート 1.9×10⁵ 8.8×10⁵
黄色ブドウ球菌 0.25%添加PP樹脂プレート 3.1×10⁵ 30
0%添加PP樹脂プレート 3.1×10⁵ 2.3×10⁶

光照射の機会が多い屋外、照明器具などでも光の影響なく抗菌性能を発揮します。製品での光による抗菌力の劣化はありません。
耐光処理:区分2(抗菌製品技術協議会持続性基準)
抗菌活性値:大腸菌 5.9/黄色ブドウ球菌 4.8
試験機関:(財)日本紡績検査協会

抗菌製品技術協議会 耐光性区分表

区分 キセノン(60W/m²) サンシャイン 適用範囲
0 実施せず 光照射の機会を考慮しなくてもよい製品。(使い捨て製品等)
1 10 8 光照射の機会がすくない製品。(屋外で使用する製品)
2 100 80 光照射の機会が多い製品。(常時屋外使用製品、照明器具)

カラー樹脂

試験菌 試験片(50mm×50mm) 開始時 24時間後
大腸菌 0.25%添加PP樹脂プレート(ホワイト) 2.6×10⁵ <10
0%添加PP樹脂プレート(ホワイト) 2.6×10⁵ 1.9×10⁷
0.25%添加PP樹脂プレート(ベージュ) 2.4×10⁵ <10
0%添加PP樹脂プレート(ベージュ) 2.4×10⁵ 1.9×10⁷
黄色ブドウ球菌 0.25%添加PP樹脂プレート(ホワイト) 1.9×10⁵ 10
0%添加PP樹脂プレート(ホワイト) 1.9×10⁵ 2.0×10⁶
0.25%添加PP樹脂プレート(ベージュ) 1.8×10⁵ 6.1×10²
0%添加PP樹脂プレート(ベージュ) 1.8×10⁵ 2.9×10⁶

顔料、カラーバッチなどを利用した樹脂練込においても抗菌効果を発揮します。
耐光処理:区分1(抗菌製品技術協議会持続性基準)
抗菌活性値:大腸菌(ホワイト)6.2/(ベージュ)6.2、黄色ブドウ球菌(ホワイト)5.3/(ベージュ)3.6
試験機関:(財)日本紡績検査協会

安全性(Ag+イオン MB-20)

試験機関:(財)日本食品分析センター

急性毒性試験

検体を2000mg/kgの用量で単回経口投与した結果、観察期間中に異常及び死亡例は認められなかった。したがって、検体のラットにおける単回経口投与によるLD50値は、雌雄ともに2,000mg/kg以上であるものと考えられた。

皮膚一次刺激性試験

検体について、OECD Guidelines for the Testing of Chemicals404(2002)に準拠し、ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験を行った。その結果、除去後1時間から全例で非常に軽度な紅斑がみられたが、72時間までに消失した。Federal Register(1972)に準拠して求めた一次刺激性インデックスは0.8となり、ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験において、検体は「弱い刺激性」の範疇に入るものと評価された。

変異原生試験

用量設定試験及び本試験のいずれの場合においても、陰性対照に比べ復帰変異コロニー数を増加させなかった。以上のことから、本試験条件下における検体の突然変異誘起性は陰性であると結論した。

皮膚感作性試験

試験群では、滴用後48及び72時間の各観察時間において、検体の10及び1%適用部位に皮膚反応は観察されず、陽性率は適用後48及び72時間でいずれも0%であった(平均評価点:いずれも0)。以上のことから、検体はモルモットにおいて皮膚感作性を有さないものと結論された。

食品衛生法(20号)

試験項目 試験結果 試験方法
[材質試験] カドミウム 1
[材質試験] 鉛 1
[溶出試験] 重金属(Pbとして) 1
[溶出試験] 過マンガン酸カリウム消費量 1
蒸発残留物 n・ヘプタン 1
蒸発残留物 20%エタノール 1
蒸発残留物 水 1
蒸発残留物 4%酢酸 1

ポリエチレン・ポリプロピレン規格試験の結果です。試験片:Ag+イオン MB-20 0.25%添加相当 PP樹脂プレート。
試験方法1;食品、添加物等の規格基準・器具又は容器包装の規格試験法
試験機関:(社)日本食品衛生協会

荷姿

25kg用 H851×L455×D140

外装:クラフト紙 内装:PEラミネート

ご使用にあたって

よくあるご質問

Ag+ イオン MB-20添加製品の寿命について

製品の使用環境や洗浄頻度などの要因で変化します。抗菌製品技術協議会の参考資料では、洗濯機の洗濯槽が耐水性区分2、耐光性区分1をクリアすることで、製品寿命目安5年以上と考えられています。弁当箱や食品コンテナでは耐水性区分1、耐光性区分1で製品寿命は1年未満と考えられています。

抗菌製品技術協議会について

抗菌製品技術協議会は繊維製品を除くあらゆる抗菌処理製品に対する試験方法等を規格立案している一般社団法人です。プラスチック等の抗菌力試験規格であるJIS Z2801を定め、その発展としてISO 22196として世界的に通用する抗菌力試験として認められています。協議会へ加盟し、定められた試験基準を満たすことでSIAAマークを使用できます。例えば、JALの機内トイレの塗装が基準を満たしSIAAマークを使用されています。

納期について

製造委託工場の稼働状態にもよりますが、最大1カ月程度となりそうです。

抗菌剤添加率変更について

当製品は抗菌剤を20%含有しています。これを例えば抗菌剤含有量を10%にして、製品に対して1%のマスターバッチを使うほうが扱いやすいというご要望があれば、対応は可能です。

PEのグレードについて

当製品はLLDPEをベースとしたマスターバッチです。樹脂の指定がございましたら変更も対応可能です。

荷姿の変更について

現在25kg入りの梱包のみをご用意しています。その他の梱包形態を望まれる場合は梱包資材をご支給いただきたいと思います。

「納期について」の記載は旧サイト掲載時点の情報です。現在の納期・稼働状況は別途お問い合わせください。

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